田渕隊員の「ほのぼの日記」(7月14日更新)

令和3年度

7月14日 日曜大工で棚づくり

 私が湧別に引っ越した時に、なるべく荷物を少なくしようとしたため我が家には棚のような家具が圧倒的に不足しています。

乱雑な部屋の写真
プリンタや本が床に直置きになっていて非常に美しくない

 そこで棚を買おうと思ったのですが、せっかく水産林務課に勤めているからには木材を使って自分で作ってしまおうと思い立ち、DIYにチャレンジしてみました。棚といっても本格的な家具ではなく棚のように見える台程度のイメージです。木材も安くはないので必要最小限で美しく見えるようにしてみます。

材料と工具の写真
1.工具は大体持っているので材料を買ってきました。本当は湧別産木材を選べるといいのですが建材でもない限りなかなか選ぶことはできないのが現状です。ここは無難に海外のパイン材を選択。
木に寸法を書き入れている写真
2.まず最初に設計どおりに穴をあける場所、切る場所に目印をつけます。普通に釘で組み立てれば簡単ですが、家具としては釘の頭が見えるときれいではないのでダボ木で組みます。単純な棚なので設計図は作りませんでしたが、ダボ穴の位置合わせだけは正確にやらないと組みあがらないので慎重に測定します。
のこぎりで切っている写真
3.切断するラインにそってのこぎりでカットしていきます。チェーンソーだと楽なんですけどねぇ。個人的には持ってませんので普通ののこぎりでがんばります。
やすりがけしている写真
4.組み立ててしまうと作業がやりづらいので、その前に表面をやすりがけしておきます。カットした部分がささくれ立っていると見栄えも良くないので滑らかにします。
電動ドリルで穴をあけている写真
5.いよいよダボ木を打ち込む穴をあけます。ここを間違えるとやり直しがきかないので慎重に!
板を組みつけている写真
6.あけた穴にボンドを流し込んでダボで組みつけます。緊張の瞬間ですが見事にはまりました!
カンナをあてているところの写真
7.組み立てはうまくいったのですが表面や高さが微妙にあってなかったのでカンナで削って調整しました。予定外の作業でしたが微調整が簡単なのは木材のいいところですね。
ニスを塗った写真
8.組みあがったので最終のやすりがけをしてからニスを塗ります。今回は油性のニスを使いましたがちょっとムラができてしまいやや失敗です。サイコロの時のようにアマニ油を使えばよかったか… まぁ味わいということでご勘弁ください。
当て板をつけた写真
9.このままだと棚としての強度はいまいちなので、隅金具を取り付けて補強します。結局クギを使うんかーい、という突っ込みは野暮というものです。ちょっとアンティーク調の雰囲気が出るじゃないですか。
蝶番をつけた写真
10.実は部分的にはねあげ式の扉をつけたかったので蝶番で取り付けます。取ってつけたようにやってますが、きちんと扉があくようにするには取り付け位置や向きが重要だったりします。
完成品の写真

 ということで完成です!雑に置いていた本もきれいに並べることができ、まとまった雰囲気になりました。ニスの塗りだけが残念ですが… ここは練習と経験で次回はもう少しうまくやりたいなと思います。
 引き続き、木工製品を通じて木の魅力をお伝えしていければと思います!

6月28日 木材の計測検査

 最近の田渕の仕事は行政事務や鳥獣管理関連が多いので林務のお仕事をご紹介する機会が少なくなっておりましたが、久し振りに林務の仕事がありましたので紹介させてください!

 上湧別中学校の校庭に生えてる木を伐採してほしいというご依頼があり、業者の方にお願いして100本以上伐採していただきました。その木は町有地に生えている木なので町の財産ですから売却することになります。その際にどんな木がどれくらいの太さで何本あるかが分からないと買い取る業者さんもお値段をつけられないため、切り倒した木(原木といいます)の本数と直径を計測します。

切り出した原木の写真
ものすごい大きさと本数ですがごく一部です。全部直径を測るのです!

 業者さんが種類別に積んでくれているのでこれらの直径を測定していきます。(グラウンドの一部を置き場として使わせていただきました。運動部のみなさんご協力ありがとうございました!)
 測るときはなるべく木の年輪の中心を通しながら最短になりそうなところを取ってカウントします。真ん丸の木であれば簡単ですが、半分以上は少し楕円だったりいびつな形であったりするのでこれが意外と難しいです。でも自然のものですから当たり前ですよね。

木の直径を計測している様子
こんな感じで測ります。針葉樹だと松やにでベタベタになりますが我慢!

 直径をとったら年輪のところに数字を書き入れます。ちなみに木の皮の部分は材として使われないので計測時に含めてはいけません。大きいものだと直径40センチメートル以上、中には50センチメートル以上のものも!測るのも大変ですが、切り出した皆さん、これから運搬される皆さんも本当に大変だと思います。みなさん安全第一でよろしくお願いいたします。
 こうして切り出された原木は町の財産として売却されます。校庭の整備もされ、切った木も無駄にはならないわけですね!

上湧別中学校の校庭の写真
天気もよく、小鳥のさえずりも聞こえるいい作業日和でした

 余談ですが、作業中に森の中から「アーオ、アーオ」と鳥の鳴き声が聞こえていました。これは「アオバト」の鳴き声ですね。緑色のきれいな色のハトですが、僕はまだ姿を見たことがありません。なんでもこの鳴き声が聞こえると雨が降るという言い伝え?のような話もあるそうです。上中のみなさんもぜひアオバトの鳴き声に耳を傾けてみてください。

6月15日 今年のホタテ

 先日、ホタテ漁に同行させていただいたのでリポートします。
 サロマ湖の氷がとけて、まずその年の稚貝を外海に移し替える稚貝放流が行われますが、それが終わるといよいよ今年の本格的なホタテ漁が始まります。外海で育ったホタテは一気にとりつくさぬよう、毎年決められた海域でのみ漁をします。いけすではないので養殖とは違うのですが、しっかり管理し海洋資源を大事にしながら漁をしていくところは非常に現代的だなぁと感じます。

自分はオホーツク海に出るのは初めてで、フェリーのような大きな船は何回か乗ったことがありますが漁船で外洋に出るのも初めてです。船酔いでご迷惑をかけないか心配でしたが… 当日の天候は曇りで北風が肌寒かったものの波は穏やかで何とか具合が悪くならず大丈夫でした!

船から見た航跡の写真
陸地がどんどん遠ざかっていきます

 ホタテ漁では「桁網」を海に投げ入れて海底に沈んでいる貝をとります。この桁網はホタテ漁では通称「八尺(はっしゃく)」と呼ばれます。一見ただの網に見えますが、金属のリングで編まれていて先端には熊手のようなカギがついており巨大な潮干狩りをしているかのように海底の砂の中から貝をすくっていきます。八尺は毎年、漁師さんの手編みで作成しているそうです。すごい!
 この八尺を操るクレーンさばき、海に投げ入れる連携アクションが本当に見事で、緊張感をもって作業されているのが印象的でした。

クレーンで釣り上げられた八尺の写真
全体像が入っていませんがクレーンでつるされた「八尺」 片付けもうまく折りたたんでいくのがテクニックだなーと驚きました
八尺のカギの写真
これが海底をさらうカギの部分。迫力のある大きさ!

 とれた貝は、売り物になるものとそうでないものを船の上で選別していきます。この選別の手さばきもプロの技で、貝が空中を飛びながら船は港へ全力で戻ります。船頭さんの話しでは、今年のホタテは甘みがあってアタリ年!とのことでした。
 ちなみに毎年恒例の湧別町名物ホタテの無料配布!ですが、今年も湧別漁業協同組合様からホタテを各世帯に25枚のご提供!そして今年はさらに湧別町農業協同組合様からバターを各世帯2個ずつ!ご提供となりました。ありがとうございます!
 これも本当にすごいことですね。移住してきた自分は初めて聞いた時にびっくりしました!みなさんもぜひ湧別産のホタテ&バターを楽しみにしてください!

ホタテ選別の様子
選別のスピード感がすごい。取れたてのホタテが宙を舞います。
湧別港に
湧別港に戻ってくると安心感があります。皆さんご協力ありがとうございました。
港に停泊する船の写真
偶然ですが今年から新造船に交代し引退する予定の船に今回は乗船させていただきました。平成6年から27年間がんばった船です。おつかれさま!

5月31日 雑草いろいろ

 まだまだ肌寒い日もありますが、ようやく野山が緑に覆われてきました。チューリップも本当に色とりどりさまざまな種類を見ることができ、初めて迎えた湧別での春に感激しています。
 そんな中、はたと道路から空き地を見てみるとなんだかやたら黄色い、ということに気づきました。どうも違和感がある。

密生するタンポポの写真
「タンポポ、多すぎません?」

 本州(関東)でももちろんタンポポは普通に見られるありふれた春の雑草ですが、こんなに群生というか密生してどこにでも生えてるというのはあまり見たことがありません。雑草といえども逆にすごいんじゃないか、と思ったりしましたが、湧別の人からすると当たり前の光景で雑草以上の何モノでもないという感覚のようです。というか全道的にそんな感じみたいですね。
 自分はタンポポでもこれぐらいまとまった数が咲けばきれいだなぁと感じますが、そうは言ってもあくまで雑草。しかもそのほとんどは外来種のセイヨウタンポポなのでせっせと抜いていく必要があります。

セイヨウタンポポの写真
花の裏側の緑の部分がめくれているのがセイヨウタンポポです

 我が家の庭もご多分にもれず、タンポポやらヨモギやらスギナがばっこしていますので、これらを駆逐していきます。大事なチューリップがあるのもそうですが、家庭菜園にも挑戦してみたいので除草剤は使いません。よって、すべて手作業で取っていきます。

雑草だらけの写真
タンポポ、ヨモギ、スギナだらけとなった敷地
黄色と赤のチューリップの写真
「雪の中がんばって植えたチューリップが咲きました」

 タンポポもそうですが本当に立派な根っこが地中に埋まっており、ちょっとした怪物のようでもあります。ですが、よく観察すると、根っこの周辺には必ずミミズやダンゴムシ、時々白い菌糸のようなものも見られたりします。植物の根っこの周辺だけで一つの生態系が形成されていることがよくわかります。彼らが土を耕し、有機物を分解して土が生まれ変わっていくのだなと思うとありがたい気持ちにもなります。といっても、土の養分もどんどん吸い取ってますが!

 休みの日や空き時間を使ってちょっとずつ雑草取りを進めています。スコップ一つで土を掘り返して、時々 遠くの五鹿山を眺め、黙々と作業しているとカワラヒワやアオジのさえずりが聞こえてくる…
 もしかしたら、かつてこの地に入植した屯田兵の皆さんもこんな気持ちで原野を開墾していたのかもしれないなと思いを馳せたりしました。

ヨモギの写真
ヨモギは薬草やお茶になったり活用できるそうです
家の前の風景
風景が雄大なのでただの雑草取りも開拓者気分にひたれます
アオジの写真
家の窓から撮影した「アオジ」

5月6日 木のサイコロ

 先日、課内で何年か前に使った木工キットがたまたま見つかったのでいただいて作ってみました。

工作キットの写真
左上から「イタヤカエデ」「ツタウルシ」「カツラ」「アオダモ」「ミズナラ」「ホオノキ」
はり合わせる色紙の写真
色紙も自分で貼り付けます

 このキットは6枚の木の板と色紙、鈴が入っていて組み立てると鈴がカラカラ鳴るサイコロが出来上がります。ボンドで簡単に組み立てられ、しかも木は一枚一枚が異なる樹種で、さらにその木の葉がくり抜きでデザインされています。木によって違う手触りも感じながら、実際の木の葉の特徴も覚えられ、ものづくりの面白さも体験できるという非常に考え抜かれた素晴らしいキットだなぁと思いました。
 説明書は字だけなので、樹種と貼り合わせる色紙を間違えないように慎重に組み立てます。写真で撮り忘れてしまいましたが、鈴はサイコロを組み上げる前に入れないとあとからではどうにもならないので要注意です。

 ズレができないように端をしっかり合わせて、ボンドが固着するのを待ちます。小学生くらいだとここが一番難しいかもしれません。最近のボンドは高性能なので2,30分待てばそこそこ固まりますが、念を押して一日待ちます。

サイコロ状に組み立てられた写真
すき間を木工パテで埋めます

 翌日、しっかり固まったサイコロを見ると年月が経過しているせいか木の歪みがありところどころ隙間が生じていました。ここは説明書には記載はないですが独自の工夫として木工パテで隙間を徹底的に埋めます。ヘラできれいに埋めていき、これも完全に乾かす必要があるので一日待ちます…

やすりがけしたサイコロの画像
表面をやすりがけしてなめらかに

 隙間がしっかり埋まったので余分なパテをサンドペーパーで削りつつ、本来の木の表面も一緒に磨いていきます。特にサイコロとして機能させるためには真四角では転がりませんから、角も少し丸みをもたせながら削ります。
 粗削り用の60番のペーパーから始めて番手を落としていきながら徐々になめらかにしていきます。通常の木工であれば400番くらいまでで十分表面はなめらかになりますが、完全な趣味で3000番台まで段階的に磨いていきます。ここまでやると、木の地肌なのに全く抵抗を感じないくらいすべすべになります。この磨き作業だけで2時間使ってしまいました。明らかにやりすぎですが、磨きというのはなんとも楽しいものですね。

完成した木のサイコロの写真
つやつやのいい感じになりました

 すべすべつるつるになったサイコロに最後の仕上げ。アマニ油でコーティングします。いわゆる化学系のニスやワックスではないので保護力は弱いですが、自然なツヤ感が出るためよく使われるようですね。こちらも経年劣化してないか気になりましたが、アマニ油は防腐効果も高いそうで問題はありませんでした。香りもいいし個人的にも持っておきたいアイテムですね。
 こういった処理は薄く塗布して乾いてから重ねぬりで厚みを出すといい感じになるので、塗布、拭き取り、乾燥(一日)を三回繰り返してようやく完成!
 少々手間ひまをかけすぎましたが、なかなかいい作品が出来上がりました。パテのはみ出しが削りきれてないですが、このへんは味わいということでご勘弁ください。こういった木工の面白さもいろんな方にお伝えしていければなぁと思っています。

令和2年度

3月17日 地図の活用

 皆さん、新しくなったホームページはご覧いただけていますでしょうか。よりわかりやすく、見やすくなったことで目的の情報にたどり着くことが簡単になり、我々地域おこし協力隊のページも皆様の目にふれやすくなったのではないかなぁと感じています。
 ところで、新しいホームページには簡単に地図をつけることが可能になりました。

 湧別町の2庁舎(湧別庁舎と上湧別庁舎)をルート案内で表示してみました。一直線で8.7kmということで全く曲がることなく最短距離で行けるというのが改めて考えるとすごいですよね… 半年の生活で慣れっこになってましたがせまい本州ではなかなかないことです。

 本州にお住まいの方からするといまいちピンとこないかと思うので、東京を例に大体同じ縮尺で表示してみました。そうすると東京タワーと東京スカイツリーの距離感が湧別の2庁舎間の距離になんとなく近いのかなと思われます。まぁ東京タワーからスカイツリーへ移動をする人は東京観光の人以外あまりいないと思うのでかえってわかりづらい情報かもしれませんが… うまくイメージしていただければ幸いです。
 地図で見ただけでもこの範囲に何万人の人と建物が過密状態になっているんだと想像できてしまいますが、こうやって比較すると湧別町がいかに広大で自然にあふれ快適な環境かということが実感できますね!(自分的には本当に移住してきてよかったなと実感している点です)
 今、移住を検討されている方や引っ越しの準備中の方は是非参考にしてみてください。

 こんな感じで地図機能もうまく活用していければと思っています。今後も湧別町ホームページのコンテンツにご期待ください!

3月8日 冬の野鳥観察

 ホームページリニューアル記念(というわけではありませんが)、この冬の間に撮影した野鳥をご紹介します!
 雪が深くて観察そのものが大変でしたが、都心ではなかなか見られない鳥も見つけることができて大満足のシーズンでした。もちろんすべて湧別町で見つけた鳥ですよ!

ゴジュウカラの写真
ゴジュウカラ: 一番たくさん見た気がします。冬の間も一所懸命木をつついて虫探しをしていました。
多分ハシブトガラの写真
おそらくハシブトガラじゃないかなと思うのですが、コガラとの見分けは本当に難しいですね~
ツグミの写真
雪解けした道路わきの水たまりで水浴びをしていたツグミ
キバシリの写真
初めて見ました!キバシリ! ゴジュウカラと同じく木をちょこまかと移動します。面白い姿ですね~
アカゲラの写真
わっせわっせと木を削り取るアカゲラ あまり木を削られると林務の立場としては困ってしまいますが… これも自然の営みですね。
オオワシの写真
ちょっと遠目なので掲載を迷いましたが、オオワシの飛翔。何回もいいシーンを見かけると機材もいいものがほしくなってしまう… ぜいたくな悩みですが!

 引き続き湧別町の自然にも注目していきますので、いい写真が取れたらリポートします!

2月25日 狩猟免許取得

狩猟免許証
狩猟免許がない人は鳥獣を捕獲できません!

 先日、狩猟免許を取得しました。
 日本では動物を捕獲するには免許が必要です。しかも、捕獲してよい動物は厳しく定められていてごく限られた種類だけとなっています。捕獲してよい場所、時期、方法も制限されており、このため免許制になっているわけです。
 林業に関わっていく上で狩猟のスキルが必要、というわけではありませんが森林の仕事をしていく中で文化的にも非常に近しい関係にある狩猟にぜひ挑戦してみたいと思い、取得することにしました。
 湧別町でも一次産業に従事する皆様をはじめ鳥獣被害に遭われている方も多くいらっしゃると思います。微力ではありますが今後ご協力していきたいなと思っています。また、国もジビエの推進に力を入れており、自分もエゾシカ肉は大変美味だと思っています。こちらの方にも貢献できたらいいなと思っています。

なげ網猟
どう見ても難易度の高い「なげ網猟」 自分でやらないだろうと思う猟法もひととおり勉強します。

 例によって本やインターネットでの情報から学習していたりしていますが、こればっかりは実地経験、実体験がものをいう世界だと思うので先輩の皆様からよく教わりながらじっくり始めていきたいと思います。

図書の写真
平田美紗子「北の森漫画」 小泉武夫「猟師の肉は腐らない」

 あとはとにかく安全第一。自然にかかわる仕事は全てそうだと思いますが、常に安全に気を配りながらトライしていきたいと思います!

2月9日 再びの読書(湧別図書館編)

 11月以来の読書感想文ですがしばしおつきあいください。
 湧別町は大変図書館が充実しており、ついつい本を読んでしまいます。前回に引き続き今回もチョイスした竹田津先生の著作にも、道東地方というのは図書館や教育が充実していてみんな勉強していたものだ、と書いてらっしゃいました。冬の期間なかなか外に出られないからとか、緯度が高くて日が短いので家で思索にふけることが多いとかいろいろ理由はあると思いますが、とても素晴らしいことだと思います。

湧別図書館

 湧別図書館。午後6時まで開館しているのがありがたい

 ということで今回は湧別図書館にやってきました。駐車場からスッと入れるのが便利ですね。町内に図書館が二拠点あるのは本当に助かります。中湧別図書館で借りた本をこちらに返却してもOKですよ!


ポンコツ武将列伝

「ポンコツ武将列伝」 長谷川ヨシテル著

 前々から読みたかった本です。僕は歴史が好きで戦国時代もそれなり知ってるつもりでしたが、最近はわたしのように今の40代の人が子どものころに習った話がひっくりかえってたり修正されていたりします。特に「評価」というか印象のようなものは後世の人が勝手にするものなので、どんどん変わっていったりしています。(最近の明智光秀なんかはそうですよね。今回の大河ドラマも現代的な解釈でなかなか面白かったです)
 そんなわけでこの本は今まで脚光を浴びてない、評価の低い戦国武将を著者が「愛のある目線」で取り上げてます。冒頭の小田氏治(織田じゃない方のオダ)だけでも、連戦連敗なのになぜか自分の城を奪還し続けるというかなり面白い経歴の持ち主だったりしますが、他の武将もかなりの変わり者ばかりで読むのに飽きません。
 とかく、奇抜な作戦で勝ったとか一騎当千の鬼武者というようなキャラクターがもてはやされる戦国時代ですが、そうではなく一見「ポンコツ」でも実はすごい人がいたと知ることで現代に生きる我々も多様な生き方を肯定されているような気がしてヤル気がわいてきます。
 著者の長谷川ヨシテルさんは元芸人だけあって文章も面白く、歴史にあまり興味がない人が読んでも楽しく読めます。今回おススメの一冊です。


オホーツクの十二カ月

「オホーツクの十二か月」 竹田津実著

 冒頭でお話しした竹田津実先生の著作です。読み始めてどうもルビが多いなと思ったら「対象:小学生高学年以上」。なるほど、しかし内容が子ども向けということでもなく、単純に漢字にルビがふってありますよというだけの話と思います。大人が読んでも十分面白い内容です。
 小清水町で獣医を営んでいらした先生の自然と動物とのふれあいの話ですが、例によってただ生き物をいつくし無駄けでなく、動物が人々の生活と衝突したり、そうせざるを得なくなる状況など、自然と人間の関わりをリアルに描いています。本作はオホーツクの12か月と題しているとおり、月ごとに一年の流れを追っていくような章立てになっています。写真も多く各季節のそれぞれの美しさを想起させる表現が素晴らしいです。わたしは春から夏にかけての湧別町、オホーツク地方はまだ知らないのでこれからの半年がますます楽しみになってしまうような内容でした。
 ひとつ面白かったのは原生花園の花々は蒸気機関車が走っていたころの方がよく咲いていて、蒸気機関車が廃れてからは減っていったという話です。普通に考えたら、ばい煙がたくさん出るSLは植物にも悪い影響がありそうですよね。なぜ逆なのか?は本書を読んでいただくとして、私たちが自然に対して考えている思い込みやイメージをさらりと覆してくれる点が大変面白かったなと思いました。


 今回は既存のイメージや価値観をひっくり返してくれそうな本をご紹介しました(計算ではなくたまたまですが!)。
思えば「地域おこし」もそういうところがあったりします。思い込みや元からのイメージで見逃されていた部分を先入観のない我々(移住してきた人)が掘り起こしていけたらなと考えています。
 自分の活動に直接関係ない本からもいろいろ学びがあったりしますので、これからもどしどし図書館を利用していきたいと思います!

1月29日 クロスカントリースキー

スキー場
五鹿山スキー場のゲレンデ 遠目で見るより広々してます。

 先日の山スキーがあまりに散々なデビュー戦となってしまったので、これは少し練習せねばなるまいと休日に五鹿山スキー場にてクロスカントリースキーに挑戦してきました。
 厳密にいうと山スキーとクロカンでは滑り方が違うようなのですが、はっきり言ってその違いを塗りつぶしてしまうほどの初心者っぷりなので、とりあえず慣れるために滑っとこう、という感じです。
 先行して池上隊員がチャレンジしていたので記事を参考に準備。スキーについては先輩なので頼りになります。
 湧別町はありがたいことに町民向けでクロカン用の道具を貸し出してくれます。今年は中湧別ゲートボール場(中湧別東町)にて借りれますので、皆様もぜひご利用ください。レンタル期間は2週間。さらにさらに、五鹿山スキー場のクロスカントリー練習コースは3コースあり全て無料!
 つまり、ウェアさえ用意できれば無料でクロスカントリースキーを始めることができるのです。すごい!
 さて、早速コースに出てみましたがまずゲレンデで滑ってる人たちがみんなうまい。なんならちびっ子たちも颯爽と滑る。スノーボードも大人顔負けの乗りこなしっぷり。雪国なんだから当たり前なんでしょうけども… さすがです!

クロスカントリースキー

 初級者コースのスタート地点
 板の脱着時に失敗して板だけ10mくらい滑っていってしまうアクシデントが発生。
 実に恥ずかしい。

 まぁ人と比較していても仕方ないので、クロカン用の初心者コースに向かいます。すでに滑っている方々がいらっしゃったので滑り方を参考にしながら練習開始。冬季五輪なんかでなんとなくハの字に滑るんだなとは知っていたのでそれっぽくやりますがおもむろに転倒。当然ですがそんなにうまくはいきません。

クロスカントリースキー
初級コース最大の難関登り坂。何度となくずり落ちてしまう。

 それにしても林と雪原の中を行くコースが美しい。時折、野鳥のさえずりも聞こえてきたりします。天気が良かったのもありますがこれはうまく滑れるようになったら楽しいだろうと感じました。

白樺林
シラカンバの林と野鳥のさえずり…自然を満喫できます!

 そんな調子で、風景に感動→頑張って滑る→転倒する→息を整える、といったことを繰り返し、5kmほど滑ったところで終了。一日でいろいろ学べました。以下、あくまで我流の感想です。
・スキー板は交互に乗るイメージ。足の内側でバランスをとる(多分スケートに近い)
・力が入りすぎると転ぶ。リラックスして自然と雪の上に立つ感じが大事。ただし力を抜きすぎると後ろに転んでしまうので危険。よく注意する。
・雪山と違ってコースは新雪ではないので倒れるとまぁまぁ痛い。特にポケットに水筒とか物が入っているとすごく痛いので気をつける。
・ゲレンデより人が少ないので、よりケガや遭難に注意し、無理をしない。

 ひと冬でどこまで上達できるかわかりませんが、引き続き頑張りたいと思います!
 ちなみに自分は転ぶときに声が出てしまうタイプなので、五鹿山スキー場の林の向こうから奇声が聞こえたら田渕だと思ってください…

1月27日 山スキー初挑戦

 何回かまとまった降雪がありい良いよ雪深くなってきた湧別町ですが、再び雪山での町有林境界調査がありそこで初めて山スキーを体験したのでリポートしたいと思います。
 山スキーとは林の中を移動したり斜面を登れるようにしてあるスキー板です。ゾンメルスキーとも言いますが、木の板の裏にアザラシの毛皮が貼りつけてある特殊なスキー板となっています。アザラシの毛は泳ぐときに水の抵抗を最小限にするため一方向にそろっており、この機能により斜面ではひっかかりとなって後ろに下がらず、逆に進行方向にはスムーズに進めるようになっています。クロスカントリースキーよりさらに登山用、バックカントリー用というイメージです。
 道具はもちろん持っていないので今回は遠軽地区森林組合さんにお借りして挑戦しました。ご協力ありがとうございます!
 わたしはゲレンデスキーの経験はあったものの、はるか二十年前に滑ったきりでほぼ初心者です。ベテランの皆さんにちゃんとついていけるか心配でしたが…
 案の定、10回以上転びまくりで初戦は惨敗といった感じでした。林の中でルートを的確に進んだり方向転換するのは思った以上に難しく、とても奥深いです。下りは滑るだけだから簡単ということもありませんし、登りは非常に体力が要ります。一方で雪上を効率的に進める面白さも(最後の方になってやっと)感じましたので、これは習得したら楽しいだろうなという予感も感じました。冬の業務の技術として習得していかねば!という気持ちもありますが、単純にスキーとしての面白さも感じた次第です。
 趣味の野鳥観察も至るところ積雪が深すぎてお休みがちになっていたので、山スキーを学べば冬のアウトドアもはかどるのでは?!という狸の皮算用的な期待もあったり、冬のスポーツとしても継続してチャレンジしていきたいと思います!

山スキーの様子
スキーで移動しながら境界の目印をつけていきます
山スキーの様子
バランス感覚に乏しいのか無様に転びます
山からの雪景色
一面の雪景色はいつ見ても感動的です
山からの雪景色
歩くかのように自然と滑れるようになりたい…

1月8日 謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。今年も地域おこし協力隊をなにとぞよろしくお願いいたします。
 昨年はコロナ禍における様々な制約や制限もあり、多くの方にとっても大変な一年であったかと思います。わたし個人は地域おこし協力隊として転職、移住、と激動の一年でした。年代的にも決して若いとは言えない自分にとってなかなか大それた決断をしたなと今でも思います。
 しかし結果として、湧別町に移住して本当に良かったなとしみじみ実感しています。自然が美しく、食べ物がおいしく、皆様に親切にしていただいて健康的に働くことができるということは何にも代えがたいことのように思います。本当にありがとうございます。
 まだまだ、勉強していくこと、経験不足の点もありますが、早く皆様のお役に立てるよう、今年は進化の一年にしていきたいと思っています。また、移住希望の人が増えていくような湧別の魅力アピールも進めていきたいです。
 そんなわけで皆様にとって飛躍の一年になりますように!

初日の出
初日の出を撮影してきました!

12月23日 球根を植える

先日、自宅の廊下をふと見ると茶色い紙袋が置いてありました。

茶色い紙袋

「なんだったっけ?」

何か見覚えがあるが何だったろうか… 食べ物だったらまずいなーと思いつつ覗いてみましたよ。

チューリップ球根

「球根だー!」

 チューリップの球根やないか… これはまずい。しかもちょっと芽が出始めているのもあるし。
 10月にチューリップ公園のボランティアに参加したときに、希望者に配られた球根です。珍しい品種がいっぱいあってうわーこれは欲しい!と思っていただいたものの、忙しさにかまけて廊下におきっぱなしになっていたのでした。これは怒られるやつ。いろんな人に。
 幸いお借りしている住居の前にはスペースがあってちゃんと管理できれば何か植えてもいいと言われているので、そこにチューリップ畑を作ることにしました。まぁ忘れて放置していたとはいえ、家からチューリップ畑が見えるなんて素敵やんと思ったからもらってきたわけで。 うん、やろう。今やらないで、いつやるの。

チューリップ畑

「今じゃなーい!」

 あかん。積もってしもうとる。忘れてた(二回目)。前日からい良いよ雪が降り始めてすっかり真っ白ですよ、これ。
 町の皆さんからしたら積もってるうちに入らないのかもしれませんが、さすがに今から土を耕してやれるのか… というかこんなに寒くても球根って育つの?
 まぁ先延ばしにしたところで雪が減る見込みはないと思いますし、春になってから植えたら手遅れなので何としても今やるしかない。今でしょ!

おしゃれなスコップ

「おしゃれな紫のスコップ」

 そんなわけで早速道具をそろえてきました。
 さすがにクワとかフルイとか本格的な道具はいらないだろうと思い、最低限必要なスコップだけ用意。家の前のスペースは畑用の場所でも何でもないので土の栄養はほぼ0らしい、ということで園芸用の土も準備。これで万全、日が暮れる前に作業を終わらせるぞ!えんやこーら!

畑で作業中

「あつい!さむい!」

 土が凍ってて固いのでスコップがうまく入らないうえに石だらけ、しかも若干粘土質で作業の進まないこと。寒いからと厚着したのがバカバカしいぐらい汗だくに… それでいて気温は-3度なのでちょっと休んだら一気に体が冷える!これはつらい。というか農作業されている方、朝早く、夕方遅くまで屋外で作業される方に頭が下がります…

畑で作業中

「ここを耕作地とする」

 やっとこさ適当なスペースを掘り返したのでここに球根を植えていきます。ただそのまま植えても元々石だらけの土なので買ってきた肥料入りの土を補充してそこに球根を置いていくことにします。
 売り物の土はさすがさらさらしていていかにも作物がよく育ちそうな感じ。いける!これならいける!

畑で作業中

「圧倒的に土が足りない感」

 5kgで買ってきたんですけど全然足りてないんですよね。普通、米5kgあったら一か月以上は食えるじゃないですか。だから十分だろうと踏んだんですが(?)不十分どころか、うっすら土を敷きましたという程度にしかならず絶対に球根は埋まらない浅さです。あさはか!浅いだけに!
 でももうこれでやるしかないです。植え方だけは先日のボランティアで学びました。球根の向きがそのままチューリップの葉っぱの向きになるので全部の向きを合わせながら置いていきます。よし、後は掘り返した土を元に戻すだけ!

チューリップ球根の植え付け

「チューリップ公園のまねで並べてみる」

 この状態に、土を勢いよくかけると球根が転がるんですね… つまり向きがめちゃくちゃになってしまうと。だから、そろーっと土を戻していかないといけません。なるほど、チューリップ公園の作業で土に押し込むような感じで植えましたがそうすることで土をかぶせるときに向きが動きにくくなると。素晴らしく考え抜かれた作業工程だったのですね。
 身をもって体感しましたが感心していては本当に日が暮れるので作業を急ぎます。石を取り除きながら土をゆっくり戻していきます。地味に時間のかかる作業を繰り返してようやく作業終了…

チューリップ球根の植え付け

「春にチューリップが咲くのを夢見て」

 雪のせいで何を埋めたんだかすごく怪しい感じになってしまいましたが、春には窓辺から色とりどりのチューリップが見えることを願いたいと思います。続報をお待ちください!

12月16日 チェーンソーを学ぶ

 皆さんはチェーンソーを使ったことはありますか?ほとんどの方は使ったことがないと思います。かく言う自分も触ったことすらなかったのですが、今後林務で必要となる技術なので、今回研修で扱い方や安全のために注意することを学習してきました。その一部をご紹介したいと思います。
 ちなみに、現在は業務で使用する方は必ず安全衛生講習を受けるよう法律で定められております。仕事で使われる方は必ず受講しましょう!

オホーツク木のプラザ
講習会場の北見市「オホーツク木のプラザ」

 自分はチェーンソーについて漠然としたイメージはあったのですが、具体的にどういうものかということは知りませんでした。最初にチェーンソーというものを間近に見て意外に様々な仕掛けがある機械なんだなと思いました。

チェーンソー
これがチェーンソーだ!

 特に歯車(スプロケット)を介してチェーンが回転する機構はどことなく自転車に似ているので、自転車好きの自分としては妙に親しみのわくところでした。
 一方で、チェーンの動くスピードは1秒間になんと20m!この高速チェーンに小さなカンナがいくつもついており、これで木を削り取っていく仕組みなわけで、便利な反面おそろしさも感じたのが正直なところです。これは絶対に事故を起こさない、安全に扱うという強い気持ちがなければいかんなと思った次第です。


 実際の講習は座学半分、実習半分です。単に丸太を切る練習だけでなく、山に生えてる木(立木)を切り倒すことを想定したやり方も勉強し、なんでもただ切れば良いと思い込んでいた自分としては「これは案外奥が深いぞ」と驚きました。

丸太を切る練習
ただ切れば良いわけではありません

 丸太の輪切り(現場作業的に言うと玉切り)にしても、簡単そうに見えて最初の入りをうっかり間違えるとそのまま斜めに切れていってしまうのでちゃんとやろうと思ったら非常にスキルの必要な道具だなと実感しました。

丸太の輪切りの練習

 研修後の切りくず。乾燥した材なので実際の木とはまた感覚が違うそうです。広葉樹の場合はより難しいとのこと
 座学ではチェーンソーのメンテナンスのやり方から、切り方の知識、林業の現場における事故の事例を学習。本当に起こった事故の数々についてはその内容に身の引き締まる思いでした。

ミニトドマツ
屋内研修で講師先生が使われていたグッズ。ミニトドマツがなんともかわいらしい

 山に生えている木を切り倒すときにCMや映画のイメージでなんとなくゆっくりメキメキと音をたてて倒れてくる気がしますが、あれは切るときの下準備で「わざと」ゆっくり倒れるように細工しているからあのようになります。だからその細工が失敗しているとズドンと一気に倒れたり、あるいは倒れる方向が変わってしまったりするので、これが事故につながる可能性を生みます。
 このようにスキルと安全性が直結した作業なのでよく練習してから実際の現場に入らなければならないなと感じました。


 そんなこんなで二日半にわたる講習が終了し無事免状を取得することになりました。終了後に改めて開催場所の「木のプラザ」を見て回りましたが、子ども向けの木でできた遊具や書籍、木工品などが多数あり大変参考になりました。最近は「木育」と言って、木を通して子どもたちに自然の素晴らしさやモノづくりの楽しさを教えるという試みが注目されています。こういうことも少しずつ勉強していきたいと感じた次第です。

遊具ルーム
木をふんだんに使ったちびっこ向けの遊具ルーム。なかなか本格的
木彫ゴリラ図鑑
木彫ゴリラ図鑑?

「木のプラザ」ではオホーツク管内の各市町村が製造している木工も展示されており、それぞれ特色あるものが出ておりました。残念ながら湧別町のものはありませんでしたが、いつかこちらに展示できるような工芸品ができるといいなぁと思いました。

木工品コーナー
木工品コーナーも充実
木の工芸品
木の工芸品がお客様をお迎え?

 ちなみに、今回買ってきた木のアイテムをデスクに飾ってみたのですが… 今までの殺風景なデスクが少しは林務の担当っぽくなったかなぁ、と思っています。

12月9日 休暇の過ごし方 読書編

 普段、隊員のページに直接来られている「協力隊ファン」の皆様(いらっしゃるのでしょうか…)はもしかしたらご存じないかもしれませんが、実はトップページに掲載されているリンク画像が新しくなりました。(池上隊員が更新してくれました!)

リンク画像
題して「湧別町 地域おこし協力隊のほのぼの日記」

 そんなわけで今後は今までより若干やわらかく、ほのぼのした内容でお送りしていきたいと思います。


 さていきなりですが、皆さんは休日をどのように過ごされますか?こういった情勢なので密にならないように考慮しながら、あるいは家で過ごされる方も多いかもしれません。
自分の場合、図書館に行ったりします。
 普通に買って読むのも良いですが、知らない本やジャンルを知ることができたり、あまり興味がない分野でも気兼ねなく借りることができるので図書館利用もメリットがあるなと思ってます。図書館には漫画や映画も置いてますから活字が苦手な人にもぜひお勧めしたいスポットだと思います。

文化センターTOM
文化センターTOM

 さて今回は中湧別図書館に行ってきました。中湧別文化センターTOMの中にありますね。きれいで扇形のおしゃれな設計の図書館です。(そもそもTOMの建物がいいデザインですよね)
 湧別図書館の方はまたいずれご紹介したいと思いますが、図書の返却がどっちでもOKというシステムが極めて便利です。


 ということで、今回借りた本の感想を書いていきたいと思います。

「オホーツクブルーの空の下で ~語り継ぐもの~」 松浦三代紀 著
「オホーツクブルーの空の下で ~語り継ぐもの~」 松浦三代紀 著

 湧別町の松浦牧場にいらっしゃる松浦三代紀さんのエッセー。九州から湧別の酪農家のお家に嫁いでこられたということで、状況は違えど協力隊員の自分からすると移住の先輩ということになりますから手に取ってみました。
 でもこれは全く大変さが違うといいますか、時代が違うのもありますし、生き物相手というのはまたレベルが違うなと感じました。移住と一口に言ってもどういう仕事で来られるかによって苦労の種類も違うよなと思った次第です。(どっちが楽という話でもないように思います)
 また、新聞掲載の原稿なので一つ一つの話が短くわかりやすく、気軽な気持ちで読めるけども酪農の大変さと喜びが実感できる語り口なのは本当に素晴らしいなと思いました。自分もこうして公に日記?をつづっているわけですから大変勉強になりました。とてもおすすめのエッセーです!

「北海道野鳥記」 竹田津実 著
「北海道野鳥記」 竹田津実 著

 少し古い本ですが、獣医をされている先生の野鳥記録。獣医としての記録もあれば、地域の方との交流、バードウォッチャーとしての気持ちなど、様々な視点があって勉強になります。
自分は野鳥が好きなのである程度愛情をもって観察してますが、同時に人の営みに害を与えることがあることも(頭ではわかっていましたが)こちらに来てから実感しています。
竹田津先生の本にはそういう生物に対する慈しみや親しみの心、逆に生活されている方の怒りやあきらめのようなものも同時に書かれていて、何か一方の立場に立たれているわけではないので今の自分の気持ちにフィットする読み応えでした。もちろん、単純に鳥の習性や特徴の勉強にもなります(カラスの習性などは今までの自分の実感と一致するところもあって面白かったです)
 ただ一点、野鳥への餌付けについて寛容な記述があり、私個人はあまりいいことではないと感じています。(昔の本なので時代性もあると思います。1984年の著作。文庫化95年)

「改定第2版 北海道の野鳥」 北海道新聞社 編
「改定第2版 北海道の野鳥」 北海道新聞社 編

 皆さんそろそろ「こいつは野鳥のために湧別に来たのではないか?」と疑われているのでは… という気がしてきましたが(あくまで趣味です!)、野鳥愛好家向けに手短にご紹介しておきます。この図鑑がマニアックなのは北海道で観察された迷鳥まで網羅してる点です。「迷鳥」というのは本来は生息しておらず、台風や天候不良の影響で迷い込んできた鳥のことです。道内のオフィシャルな観察記録さえあれば即掲載、ボツになるレベルのピンボケ、ノイズまじりの写真も容赦なく載っているのがすごい。普通の野鳥図鑑に飽きた人におススメです!

「うまいぞ!シカ肉」 松井賢一 藤木徳彦 竹内清 長谷川直 中村勝宏 共著
「うまいぞ!シカ肉」 松井賢一 藤木徳彦 竹内清 長谷川直 中村勝宏 共著

 結局、仕事の林務に寄った本に落ち着いてしまいましたが(林務の仕事の中には森林管理以外にも有害鳥獣管理・駆除も含まれます)、こちらは鹿肉の調理法の本。といっても捕獲・解体のところから掲載されているのでそういうのが苦手な人は注意してください。
牛、豚、鳥、と違ってまだまだマイナーな鹿肉。調理法とか詳しい解説も少ないのでこういった本は貴重です。農業被害の深刻化と狩猟者の減少という観点からいわゆるジビエの推奨は国をあげての施策になっていますので、自分も勉強していきたいなと思っています。ちょっと抵抗感のある人もいると思いますし色々な考えもあると思いますが、せっかく新鮮なお肉を手に入れやすい場所なのですからチャレンジしてみるのも一手かなと思います。
 自分の場合、エゾシカ肉はカレーに入れるばかりだったのですが、ほかのレパートリーが増えそうで試してみるのが楽しみです。


 今回は一次産業や野生生物の本に偏ってしまったので、別の機会には幅広く湧別町の図書館にある本(あるいは自分の持ってる本)をご紹介していきたいと思います。

11月30日 雪山に入る

 11月の後半に入り、湧別では雪が降ってはとけてを繰り返していますね。平地ではまだ積もらない気配ですが山中は雪が残っているところも多く、林務の現場業務も本年はい良いよ大詰めを迎えつつあります。
 と言いつつ、多少の積雪では作業は断念しないので今回は雪山での作業の様子をお伝えしたいと思います。

林務の作業現場
晴れ間が見えつつも雪がちらつく中での調査。吹きさらしで風が強かったですが風景は雄大でいい気分でした。

 この日は雪がちらつく中、以前ご紹介した境界調査を実施しました。今回はGPS機器で衛星から位置情報を取得し正確に境界線を定める作業となります。アンテナユニットを背負って手元で端末を操作するため、あまり分厚い手袋はつけられません。かといって素手だとかじかんでしまうので程良い厚みの手袋で作業を進めていきます。

林の中での作業風景
雪の斜面地は安全第一!

 こちらはまた別の日の調査の様子ですが、積雪が深くただ歩くだけでも大変な日となりました。雪が積もると笹薮が寝た状態になるので道なき道を行くのはやや楽になりますが、やはり雪で足を取られたり滑るのを注意する必要があるのでその分上り下りは遅くなります。いつもよりスローペースにはなってしまいますが何はなくとも安全第一で調査を進めていきます。
 自分が東京から持ってきた長靴は薄すぎて積雪時は冷たくてとても耐えられないシロモノということが判明したので、この日は急きょ長靴を交換してもらいリタイアは免れました… 後日、冬用の滑り止め付き長靴を用意したので今後の作業は問題なく進められそうです。

林の中での作業風景
山中に業者さんが集まって真剣に森の状況を見定めます。

 こちらは町有林の木を買い上げていただく業者の皆さんに現場をご案内し、入札の際の参考にしていただく現地説明の様子。入札する金額にかかわるため皆さん真剣な様子で木を見定めていました。こちらも現地を見ないでご判断いただくわけにいかないので多少積雪や凍結があっても現場でのご案内となります。
 調査ではないため、林道を車で進んで現地に行くだけですが、それでも未舗装の林道が凍結していたり、逆に雪がとけてぬかるみになっていると注意を要します。しかし各業者さんともさすがハイパワーの4WD車でお越しいただいたので、難なく進行することができました。
このように多少雪が降っても林務の現場業務は滞りません。ですが、それはあくまで安全確保が第一。事故が起きないよう慎重を期しながら冬も業務を遂行しております!

11月20日 湧別の野鳥

 今まで協力隊としてのお仕事のことを書いてきましたが、たまには休日のことも書いてみたいと思います。
 僕は東京に住んでいたころからバードウォッチングが趣味で、湧別ではきっとたくさんの野鳥が観察できるだろうと楽しみにして来ました。なので、休みの日はそこそこの頻度で野鳥観察にでかけております。
 今回はこの二か月の間で写真に収めた野鳥の一部をご紹介します(みんな湧別町内で撮影した鳥ですよ!)

ウミネコ

 9月に来た頃に思ったのはカモメの種類が多いなぁということ。
 こちらは「ウミネコ」で日本を含む東アジア近辺にしかいないため、海外のバードウォッチャーは日本に来るとウミネコが見たいと言うそうです。

オオハクチョウ

10月に入ってからは「オオハクチョウ」が大挙して飛来。湧別の皆さんからすると毎年のことで当たり前かもしれませんが、自分にとっては感動的とも言える飛来数です。鳴き声も哀愁があって良い…

ゴジュウカラ

「ゴジュウカラ」は本州にもいますが、山の中の鳥でなかなか見る機会がありませんでした。北海道では人里にも現れる「普通にいる鳥」なので、これはありがたい驚きです。

ミヤマカケス

 こちらは「ミヤマカケス」
 普通のカケスは本州にもいますが頭部の色が異なります。オレンジとブルーの色合いがきれいなこちらは北海道にしかいない亜種です。

タンチョウ

 近年、湧別にも現れるようになったという「タンチョウ」
 釧路湿原でしか見られないと思っていたのでこれはうれしい誤算です。まだまだ飛来数は少ないようなので遠目に驚かさないように撮影。今後増えていくのを期待!

シマエナガ

 鳥に興味のない人も知ってる、みんな大好き「シマエナガ」
 普通のエナガは本州にもいますが、こちらでしか見られないシマエナガの初観察は素直にうれしい。プロの写真家のようにめんこい感じに撮るのはなかなか難しいです…

ヒタキの仲間

 もはや遠すぎて何の鳥かわからない(ヒタキの仲間?)
でも無理に近づいて鳥を驚かさないようにするのも大事なことですね。

11月10日 雪、積もる

 湧別に移り住んではや2か月が経過しようとしているのですが、初めて積雪を体験し、雪の重みで倒れた木の処理を実施しましたのでリポートしたいと思います。
今回の降雪は湿った重い雪だったということでリラ街道のわきの樹木や街路樹の一部が倒れて片側車線をふさいでしまったため緊急でこれの対応にあたりました。写真のとおりかなりの大木が折れ、そのままではとても移動させることができなかったため、チェーンソーで小間切れにして処理。無事通行可能な状態にすることができました。(自分はまだチェーンソーが扱えないため、伐木は先輩職員にお任せいたしました)
 交通は生活に直結する部分なので、こういった形でダイレクトに町民の皆様のお役に立ててよかったと実感できました。
 自分はまだまだ雪道を歩くことすらたどたどしい状態なので、早く雪の生活に慣れていきたいと思います!

冬景色
一気に積もった雪。関東地方から来た身としてはやはり衝撃的です。
冬景色
雪の重みで折れた街路樹。
道路にはみだした木
折れた木が道路にはみ出していたため、切って軽くしてから運搬。
リラ街道
無事、通常通行が可能になったリラ街道。

10月28日 ヘリコプターに乗る

先日、生まれて初めてヘリコプターに乗りましたのでその時の模様をリポートしたいと思います。
 湧別町水産林務課では毎年エゾヤチネズミによる森林の食害を防止するため、ネズミ駆除剤のヘリ散布を実施しています。今回は実施に伴う散布箇所確認に同行することになり、初めてヘリに搭乗しました。
「ヘリコプターは酔う」とテレビで見聞きしていたので当日まで緊張していましたが、いざ乗ってみると(風が穏やかでパイロットの方も気を使ってソフトに操縦してくださっていたのもあると思いますが)案外大丈夫で、自由に空中を移動できる様子を体感することができました。
 上空から見た湧別の森林は地平線のかなたまで続くかのような広大さで、その豊かさを実感することができました。(湧別町の面積は50,574ヘクタール。そのうち森林面積は約55%です)
この豊富な資源は「ただ持っておくだけ」ということができません。維持管理のために手を加えながら未来に残していくことが重要です。今回はその一環として薬剤を散布しましたが、自分自身もその様子を目の当たりにすることで管理維持の重要さを感じることができたと思います。

ヘリコプター
こちらが今回乗り込んだヘリコプター。左右に薬剤散布用の装置が取り付けてあります。
上空からの写真
上空から見ると、伐採した所、木が育っている所、若木の所がよくわかります。
上空からの写真
かなたまで続く湧別の森。この貴重な資源を大事にしていきたいです。
上空からの写真
せっかくなので市街地から海を望む様子も。大変貴重な経験でした。

10月16日 山林に入る

 皆様こんにちは。
 10月1日に着任してはや2週間。早速、水産林務課のメンバーとして森林管理業務に取り組んでいます。今回は湧別の山林での作業の様子を少しお伝えしたいと思います。
森林管理とは貴重な森林資源を守るためのお仕事です。町では「町有林」を管理していますが、町有林の樹木はやたらと伐採し木材にすればいいというものではありません。かといって自然のなすがままに放置していいものでもなく、適切な時期に適切な範囲を伐採し植林をしていきながら山林を維持していかなければなりません。
 管理のために必要な作業はいろいろあり、日々先輩の皆さんから森林管理のイロハを教わっています。(細かい内容は「広報ゆうべつ」にてリポートさせていただく予定です)
わたしは高校生の時(もう20年以上前です…)山岳部で北アルプスや関西の山々を登っていたので山歩きには多少心得のあるつもりでしたが、登山道と違ってただ移動するだけでも草や枝が邪魔をしますし斜面も急峻なのでてこずってしまいました。ベテランの先輩方はサクサクと作業を進めていくのでスキルの差を痛感。
 まだまだ初心者ですが少しずつ作業内容を習得していきたいと思います!

山道
現場までは車で行きますが森林のど真ん中なので舗装されていません
安全第一の服装
ヘルメット、前掛けを着用し安全第一で作業にかかります
林務の作業現場
写真では伝わりにくいですが急峻な斜面で確認や検定の作業を行います
林務の作業現場
時々眺望が開けていると湧別の街並みを見ることもできます

10月7日 着任のご挨拶

 皆様初めまして。2020年10月1日に地域おこし協力隊として水産林務課に着任しました田渕と申します。この九月までは東京都にて生活しておりましたが、一念発起し湧別町に参りました。
 引っ越してまず思ったのは湧別は本当に景色が美しく、そして食べ物が素晴らしくおいしいなぁということ。来てよかった!と実感しております。
 もちろん自然の厳しさや不便さ、課題もあるかと思いますが、そこは徐々に慣れていき町民の皆様と接していく中で取り組んでいきたい!と思っております。
 こちらのページでは地域おこし協力隊員としての活動内容と共に普段の生活の中で撮影した写真なんかも掲載していこうと思っておりますのでどうぞご期待ください。

辞令交付式
10月1日に着任いたしました
湧別の絶景
雄大な風景に圧倒されています
浜辺の夕日
海と浜も美しいです
自転車
車はまだないので自転車で移動しています