田渕隊員の「活動リポート」(5月6日更新)

令和4年度

5月6日 ヒグマ出没情報のページを新しくしました

ヒグマ情報の画面写真
新しいヒグマ出没情報のページ。地図を直接操作できるようになっています。(表示されているのは令和3年度のデータ)

 ご存知の方も多いと思いますが、湧別町のホームページではヒグマの出没情報を掲載しています。
 今までは下の画像のように出没場所の地図を作成して一か所ずつ掲載していました。

古い航空写真で表示した昨年のヒグマ情報-1
航空写真が古すぎてよくわからなかったり…
古い航空写真で表示した昨年のヒグマ情報-2
これはこれで味わいがありますが…
文字情報を外した航空写真
文字の情報がないと分かりにくい図が多かったように思います。

 今回、Google Mapを活用し、湧別町の地図に出没地点を落とし込むことで見やすく、また過去の情報と比較しやすくしました。実際のページと同じものを下記に掲載しましたので操作してみてください。

地図の拡大縮小ボタンの画像
左下の+-ボタンで地図の拡大縮小ができます。
メニューの表示ボタンの画像
左上の矢印ボタンでメニューが現れ…
年度ごとのチェックボックスの画像
年度ごとの情報を表示したり消したりできます。

 この機能によりお住いの近隣の地域の情報だけを簡単に探せるようになり、また過去の情報と比較しやすくなりました。
 表示されているアイコンの意味は次のとおりです。

表示の説明の画像-1
ヒグマが目撃された場合のアイコン
表示の説明の画像-2
クマの足跡が発見された場合のアイコン
表示の説明の画像-3
フンやその他の痕跡が発見された場合のアイコン

 令和元年度からの情報を掲載しており、最新の情報は順次更新していきますので時々チェックしていただければと思います。
 ちなみに湧別町全体で表示すると、山間部での目撃は意外に少ないように見えます。ですがこれは『目撃する人がそもそもいない』からであって実際にはたくさんクマが生息しているものと推測されます。知床半島では2平方キロメートルあたりに1頭生息しているそうで、さすがにそこまでは多くないとは思いますが山間部でお仕事をされる方、山菜取り等に出かける方は十分注意していただくようお願いいたします。

 湧別町のホームページが新しくなった際に、ぜひ試してみたいと思っていたアイデアを今回ようやく実現できました。今後も町民のみなさまが便利に閲覧できる工夫を盛り込んでいきたいと思います!

参考情報

令和3年度

3月31日 言葉の違いと意外な共通点

 雪解けも進み春の空気が漂ってきた年度終わりの節目の日ではございますが、今日は全く関係のない「言葉」のことでの気づきを書きたいと思います。(節目の思いはまた改めて書きたいと思います)

業界言葉と方言は違う

 移住して最初の頃は聞きなれない北海道弁に右往左往することも多かったですが、最近はだいぶ分かるようになってきました。とはいえ今振り返ると「?」な言葉がたくさんあったように思います。
 例えば林業現場では木が腐っていたり、舗装されていない道が雨でぐちゃぐちゃになってるのを「あめっている」と表現したりします。最初は雨でドロドロになっているから「雨っている」と言っているんだろうと思っていましたが、皆さんご存知のとおり、北海道弁で腐っていることを「あめる」というわけで、ちょっとした勘違いがあった覚えがあります。
 勘違いといえば「かけや」という道具があります。木の杭を打ち込むための専用のハンマーのような道具のことですが、私はこの言葉を知らなかったので道具も方言で言うんだなぁと思っていたらこれは業界用語で、日本全国作業現場のみなさんはよく使う言葉のようです。意味が通じればどっちでもいいのですが、方言なのか専門用語なのかなんともややこしい話です。
 一方で本当に方言で呼ばれる道具もあって「デレッキ」がそうですね。デレッキ(もしくはデレキ)は昔の薪や石炭のストーブで使う灰集め用の棒のことで本州では「火かき棒」と言います。実は自分は北海道に来る前に本で読んで知っている言葉だったのですが、湧別の数人の人に「なんですかそれは?」と聞かれてしまい逆にびっくりしてしまいました。昔のストーブが廃れたことで言葉も失われていったのかもしれませんね。(といいつつ、薪ストーブは復権しつつありますが)
 

言葉の使い方の違い

 なまら、しばれる、はんかくさい、のような言葉そのものが本州と違うというのは話題に上がりやすいので割と早い段階で知ることとなりますが、言葉の使い方が違うというのはしばらく気づかないものです。
 例えば「○○しさる」という言い回しは意味はなんとなく分かるので特に困ったりはしなかったのですが、あとから北海道の独特の言葉遣いで興味深いなと思いました。
 他には会議や集まりに誰が来るか聞きたいときは「今度の集まり、誰々が来るの?」と聞くのも一瞬聞き流しそうになりますが、この「誰々」と複数形で聞くのは北海道の独特のいいまわしだそうです。標準語では大勢が来る場合でも「誰が来る?」で済ませるのでこういう種類の言葉の違いもあるんだと思ったと同時に、英語的な複数表現になるのは不思議だなと思いました。

意外な関西との共通点と便利な方言

 不思議といえば、関西出身の自分が何の違和感もなく使える言葉があって、それは「なんぼ」です。関西人は値段を聞くにも「それなんぼ?」というくらい、数量は全てなんぼで表すのですが、北海道の人も「なんぼ」を使うので驚きました。ここは全く変換不要、ネイティブの関西弁のまま通用するのでとても面白いなと思います。(イントネーションはちょっと違いますが)
 あと湧別にきてすごく便利な言葉だなと思ったのは「いずい」ですね。標準語だと「居心地が悪い」「おさまりが悪い」「具合がよくない」というくらいのニュアンスだと思いますが、いずれにしても言葉が長ったらしいので、これを端的に「いずい」で収められるのはとてもいいなと思いました。積極的に使いたい北海道弁ですね!

任期の半分が過ぎて

 着任してから一年半が経過し言葉以外にも作法や文化的なものもじわじわと分かってきて、ようやく自分も道民、湧別町民、が板についてきたかなと思っております。
 と、いいつつまだまだ知らないことも多々ありますので、引き続き勉強させてもらいながら「湧別ライフ」を満喫していきたいなと思います!

御園山からの雪景色
最近撮影した御園山からの眺望
雪に埋もれる公園の看板
この時は雪に埋もれてましたが、この二、三日で一気にとけたでしょうね~

2月1日 冬の釣りについて

 皆さんは冬に釣りはされますか? 湧別町では凍結する湖や川の上で釣りをされている光景が普通に見られます。

凍った芭露川の写真
この日は数人しかいらっしゃらなかったですが、天気が良いと芭露川の上は大盛況になります

 釣り自体は楽しい冬のレクレーションのひとつと言えますが、安全面には十分気を付けていただきたいので、役場では随時見回りや注意喚起の看板を設置しています。

車でお越しのみなさんへ

駐停車禁止の看板の写真
写真のお車のように駐車スペースに停めましょう

 停める場所がないからといって交差点付近に駐停車すると見通しが悪くなって大変危険です。交差点の角から5メートル以内には絶対に駐停車しないようにしましょう。

ごみを捨てない

ごみ捨て注意の看板
ごみは各自で持ち帰りましょう

 本当にごく一部の方だけだと思いますが、いらなくなった釣り具や食品の包装を捨てていく方がいます。これも絶対にやめましょう。そこらへんに捨てたごみは(たとえ川に直接捨てなくても)流れ流れて海にたどり着きます。海からさまざまな恩恵を授かっている我々は絶対にごみを捨ててはいけないと思います。

氷の厚みに注意する

氷が薄くなって危険な場所の写真
水が染み出てきているところも一部あります

 その日の気温によると思うので難しいポイントですが、氷が薄くなって危険な場所もありますので注意しながら釣りを楽しんでください。このへんの見極めは長く生活していらっしゃる皆さんの方がわたしより的確だと思います。自分の場合は踏んでいいのかダメなのかよく分からずおそるおそる行ったら意外と大丈夫だった… というような感じです。わたしのような初心者は特に注意しましょう。

結氷したシブノツナイ湖の写真
シブノツナイ湖の様子
湖上に作られた雪の塚の写真
謎の雪塚?

 今回、初めて凍った川や湖の上に立ちましたが、普段はここは水面の上で簡単には来れないところなんだなと思うと不思議な気分になりました。特にシブノツナイ湖は地面の起伏も全くない延々とまっ平らの空間だったので特に不思議な光景に思われました。
 湖面には雪で塚が作られておりススキなどの草が立てられていました。何か意味があるんだろうと聞いてみたら「なんでしょう…?」とその場にいた全員がわからなかったという謎の雪塚です。どなたかが遊びで作った塚かもしれませんが、これだけだだっ広いとなんとも心もとないというか目印になるものがないと落ち着かない気がして、これを作りたくなった気持ちはとても分かる気がしました。もしかしたら本当に実用的な目印として作られたのかもしれませんが!

 今回は氷上の釣りについてお伝えしました。芭露川では主にチカやキウリウオ。シブノツナイ湖ではワカサギが釣れるそうです。防寒対策をしっかりとって皆さんも楽しんでいただければと思います。

12月23日 近況

皆さまお久しぶりです。
あまりにも更新がないのでもしかして9月末で退職したのではないかと思われていたかもしれませんが、どっこい協力隊2年目鋭意奮闘中でございます。行政事務的なことから、協力隊としての学び、あるいは林業や鳥獣被害対策の研修などなど(こちらは広報ゆうべつに掲載されます)毎日忙しく過ごしていたためすっかりホームページ更新がおろそかになっておりました。申し訳ありません!

生活のこと

 1年が経過して湧別の四季を体感しました。皆さん夏は北海道でも暑いでしょとおっしゃいますが、本州に比べて湿気が全く無くカラッとしているので非常に過ごしやすかったです。車のエアコンをほとんど入れなかったほどです。冬の寒さの厳しさももちろん感じましたが十分やっていけるという確信もありました。大変なこともありますが、最初に入植した屯田兵の皆さんはこんなもんじゃなかったろうと思いをはせ、むしろ楽しむくらいで日々生活しています。

花のこと

 リラ街道応援団としてこの10月末まで2区画をお世話させてもらいましたが、皆さん水やりに大変苦労されたシーズンだったかと思います。自分もどうやったら効率良く水やりできるかだいぶ悩みましたが、今年は根性で乗り越えるだけになってしまい反省が残りました。来年は水やりの効率化と新しい花にチャレンジできればなと思っています。

花壇の写真
初めてにしてはうまく育てられました

狩猟のこと

 狩猟免許は取得したものの、専ら役場職員としての業務のみで個人的な活動はしていませんでしたが、今年の猟期から時間を見て山に入っており、なんとかハンターの仲間入り?となりました。
とはいえ、いまだシカは獲れず… です。当たり前ですがそんなに簡単にはいきませんよね。
自分のこともですが、町民の皆さまにも狩猟の制度や法律が分かりにくい、湧別町の狩猟関連の補助制度について教えてほしいと声を頂いております。今そのあたりを分かりやすくご説明できないか、思案していますのでうまく仕上がった暁にはホームページの情報を更新したいと思っています。今しばらくお待ちください!

鹿の足跡の写真
少しだけ雪が積もったときに見つけた鹿の足跡

9月10日 タカを助ける

 先日、ケガをしたタカを保護したと一報があり急きょ対応しました。

保護されたタカの写真
保護されたタカ

 駆けつけるとそこには飛び立とうともしないおとなしくなった猛きん類が… おそらくどこかケガをしてるのであろうということで、しかるべき機関に引き渡すまで保護することになりました。どうやって安全に保護するかみんなで考えましたが、ちょうど自分が移住するときに引っ越し業者からもらったダンボールの衣装ケースが残っていたのでこれを活用することに。いい具合に雨風がしのげるケージにできました。大人しくしてくれているので他の動物が気付いて襲われるということもないでしょう。

移し替えた箱の様子
天井の高い箱に移し替え

 実はこの時点で「タカだな」ということは全員分かったものの、何という種かさっぱり分からないという状態でした。わたしもバードウォッチャーのはしくれとしてよく観察してみましたが初見ではトビではないしノスリかな?と思った程度でどうも分かりません。そこで家から野鳥図鑑を持ってきて子細に観察しました。
 そもそもサイズ感が小さいのでおそらく子ども(幼鳥)だろうなとあたりをつけ、オオタカかクマタカの幼鳥であろうと推測しました。

顔の特徴の写真
白と茶色のまだら模様で大きさも50センチメートルくらいです
足と尾羽の写真
するどいカギ爪と特徴的な尾羽

 なぜこんなに頑張って種類を調べるかと言いますと、希少な鳥である場合に後々の対応が違ってくるからです。オオタカは昔は非常に数が減っていましたが今は回復して一般的な猛きん類となっています。クマタカであれば国内希少野生動物となります。ただいずれにしても最終的な判断は専門の方がやるので、あとはなんとか生き延びさせるために引き渡しまでしっかり預かる、ということになりました。
 途中、水もエサもほとんど口にしていない様子で心配でしたが無事対応の調整がつき、保護から2日後に北海道オホーツク総合振興局を通じて猛きん類専門の機関に引き渡しが完了しました。ちなみに撮影した写真での専門機関の方の判定は「オオタカの幼鳥」ということでした。愛鳥家として面目躍如?です。

オジロワシの写真
春先に撮影したオジロワシ。もちろん希少野生動物です。

 とは言いつつ、動物病院や専門機関のようには対応できなかったため、知識不足だったなと思うところではあります。今回はいろいろな方のご助言、ご協力が功を奏してうまく保護できました。休日にも関わらずご対応いただいた皆さま、ありがとうございました。ただし、いつもこうできるとは限りませんし、むやみに野生動物に近づくことは危険もあるため(牙、くちばし、カギ爪などはケガのおそれがあります。また、病気を媒介するおそれもあります)、町民の皆さまには傷ついた動物を見てもやたらに近づかない、無理に保護しないことをおすすめします。特に素手でさわらない、さわってしまったらよく手を洗うということが大事です。

パンフレットの写真
釧路自然環境事務所が出しているパンフレット。湧別庁舎にも置いています!

 こういった野鳥の対応や保護についてのパンフレットが湧別庁舎に置いてありますのでぜひ手にとって見てみてください。保護の対応方法だけでなく、釣糸を放置しない、生ゴミ等を屋外に放置しないなどのルールもとても大事ですね。
 今回のオオタカが無事自然界に帰っていくことを願っています!

 こちらのページもぜひ参考にしてください!

8月27日 湧別の食材

 湧別にきてからかれこれ一年がたとうとしています。前職では仕事が忙しくて自炊する時間もなかなかとれなかったので、料理というものをほとんどしていなかったのですが、湧別に来てから不思議と料理をするようになりました。食材がどれもおいしいということが理由の一つかもしれません。
 そんなわけで今回は湧別の食の恵みを通して田渕が作ってみた料理をご紹介したいと思います。

カレーの写真
移住当初から言っているのですが、湧別の人はカレー好き、と勝手に思っています。自分なりに考えてみたのですが、やはり玉ねぎがうまい・新鮮!ということが大きいのではと思っています。カレーの旨味のベースがちゃんとしてるからどんな食材でもおいしく仕上がるのでしょう。自分もバリエーションを考えながら毎週のように作っています。メイン食材も牛、ホタテ、鹿、とよりどりみどりなのもいい。オール湧別産でも余裕で作れると思います。かぼちゃを使うのもいいですよね。
鹿ステーキの写真
林務とも大きく関係ある鹿肉(鳥獣管理が水産林務課の仕事のひとつなのです)。駆除した鹿が無駄にならにようジビエに、ということで湧別にも鹿肉の業者さんがあります(最近はスーパーでも売っていますね)。鹿肉は低脂肪、ビタミン豊富なのでよく使います。先に挙げたカレーもですが、野菜炒めや時間のあるときはザンギ風にしてお酒のおつまみにしたりします。脂肪分が少ないので揚げ物にしてもヘルシーで絶妙に合います。狩猟免許をとったのでいつかは自分で捕獲して調理まで… などと夢を描いてます。
タランボのてんぷらの写真
コクワの写真

 ラクヨウキノコ、タランボ、コクワ… などなど、山菜もよりどりみどりです。そろそろ秋の山菜シーズンになってきますが、くれぐれも皆さんヒグマ、ケガ、遭難にはご注意ください。夢中でとっているとえらいことになりますよ!

たこのお刺身の写真
本州の人間からするとタコは足を食べるもの、だったのですがアタマ?(生物学的には「胴」ですね)も売っていてびっくり。味わいが濃くてこれもおつまみ向きです。春先のハマボウフウをそえて料亭風に。お酒がすすんでしまう!
きゅうりとプチトマトの写真
きゅうりなんてどれも一緒だろうと思っていましたが、本当にうまい。あぁ、きゅうりの味がするなぁ、と当たり前なのに都会のスーパーでは当たり前でないことを感じたりするのです。トマトも個人的に酸味が苦手なので敬遠していたのですが程よく甘みがあってうまい。サラダなんて好んで食べたことなかったのに!
とうきびの写真
湧別の人からすると、とうきびは当然皮つきなものかもしれませんがそのまんま売ってることに驚きます。もちろん、皮つきの方がうまいに決まっとるやないですか(関西弁) とれたてのおいしさったらちょっと言い表せないですね。皮の最後の一枚をあえてむかずにレンジでチン。簡単に調理できるのも素敵です。
カレイの煮つけとさやえんどうの写真
湧別産カレイといただきものの家庭菜園のさやいんげん。なんてことないものでもとれたてだからおいしい=食生活が豊かになります。
カラフトマスの写真
マスのムニエルの写真

 サクラマス、アメマス、カラフトマス… マスだけじゃないですが、魚をさばくのもこなれてきました。マスはシャケと甲乙つけがたいくらい美味しいですよね。だけど、ニジマスは外来種なんであきまへん。賛否あるかもしれませんが放流したら駄目ですよ(オショロコマとかヤマベがどんどん減ります)

 他にも謎の魚シリーズとかいろいろな食材にチャレンジしましたが、あまり長いとおなかがグーペコになるのでこのへんにしておきます。これからも湧別のおいしい食材を開拓していきたいと思います!

7月14日 日曜大工で棚づくり

 私が湧別に引っ越した時に、なるべく荷物を少なくしようとしたため我が家には棚のような家具が圧倒的に不足しています。

乱雑な部屋の写真
プリンタや本が床に直置きになっていて非常に美しくない

 そこで棚を買おうと思ったのですが、せっかく水産林務課に勤めているからには木材を使って自分で作ってしまおうと思い立ち、DIYにチャレンジしてみました。棚といっても本格的な家具ではなく棚のように見える台程度のイメージです。木材も安くはないので必要最小限で美しく見えるようにしてみます。

材料と工具の写真
1.工具は大体持っているので材料を買ってきました。本当は湧別産木材を選べるといいのですが建材でもない限りなかなか選ぶことはできないのが現状です。ここは無難に海外のパイン材を選択。
木に寸法を書き入れている写真
2.まず最初に設計どおりに穴をあける場所、切る場所に目印をつけます。普通に釘で組み立てれば簡単ですが、家具としては釘の頭が見えるときれいではないのでダボ木で組みます。単純な棚なので設計図は作りませんでしたが、ダボ穴の位置合わせだけは正確にやらないと組みあがらないので慎重に測定します。
のこぎりで切っている写真
3.切断するラインにそってのこぎりでカットしていきます。チェーンソーだと楽なんですけどねぇ。個人的には持ってませんので普通ののこぎりでがんばります。
やすりがけしている写真
4.組み立ててしまうと作業がやりづらいので、その前に表面をやすりがけしておきます。カットした部分がささくれ立っていると見栄えも良くないので滑らかにします。
電動ドリルで穴をあけている写真
5.いよいよダボ木を打ち込む穴をあけます。ここを間違えるとやり直しがきかないので慎重に!
板を組みつけている写真
6.あけた穴にボンドを流し込んでダボで組みつけます。緊張の瞬間ですが見事にはまりました!
カンナをあてているところの写真
7.組み立てはうまくいったのですが表面や高さが微妙にあってなかったのでカンナで削って調整しました。予定外の作業でしたが微調整が簡単なのは木材のいいところですね。
ニスを塗った写真
8.組みあがったので最終のやすりがけをしてからニスを塗ります。今回は油性のニスを使いましたがちょっとムラができてしまいやや失敗です。サイコロの時のようにアマニ油を使えばよかったか… まぁ味わいということでご勘弁ください。
当て板をつけた写真
9.このままだと棚としての強度はいまいちなので、隅金具を取り付けて補強します。結局クギを使うんかーい、という突っ込みは野暮というものです。ちょっとアンティーク調の雰囲気が出るじゃないですか。
蝶番をつけた写真
10.実は部分的にはねあげ式の扉をつけたかったので蝶番で取り付けます。取ってつけたようにやってますが、きちんと扉があくようにするには取り付け位置や向きが重要だったりします。
完成品の写真

 ということで完成です!雑に置いていた本もきれいに並べることができ、まとまった雰囲気になりました。ニスの塗りだけが残念ですが… ここは練習と経験で次回はもう少しうまくやりたいなと思います。
 引き続き、木工製品を通じて木の魅力をお伝えしていければと思います!

6月28日 木材の計測検査

 最近の田渕の仕事は行政事務や鳥獣管理関連が多いので林務のお仕事をご紹介する機会が少なくなっておりましたが、久し振りに林務の仕事がありましたので紹介させてください!

 上湧別中学校の校庭に生えてる木を伐採してほしいというご依頼があり、業者の方にお願いして100本以上伐採していただきました。その木は町有地に生えている木なので町の財産ですから売却することになります。その際にどんな木がどれくらいの太さで何本あるかが分からないと買い取る業者さんもお値段をつけられないため、切り倒した木(原木といいます)の本数と直径を計測します。

切り出した原木の写真
ものすごい大きさと本数ですがごく一部です。全部直径を測るのです!

 業者さんが種類別に積んでくれているのでこれらの直径を測定していきます。(グラウンドの一部を置き場として使わせていただきました。運動部のみなさんご協力ありがとうございました!)
 測るときはなるべく木の年輪の中心を通しながら最短になりそうなところを取ってカウントします。真ん丸の木であれば簡単ですが、半分以上は少し楕円だったりいびつな形であったりするのでこれが意外と難しいです。でも自然のものですから当たり前ですよね。

木の直径を計測している様子
こんな感じで測ります。針葉樹だと松やにでベタベタになりますが我慢!

 直径をとったら年輪のところに数字を書き入れます。ちなみに木の皮の部分は材として使われないので計測時に含めてはいけません。大きいものだと直径40センチメートル以上、中には50センチメートル以上のものも!測るのも大変ですが、切り出した皆さん、これから運搬される皆さんも本当に大変だと思います。みなさん安全第一でよろしくお願いいたします。
 こうして切り出された原木は町の財産として売却されます。校庭の整備もされ、切った木も無駄にはならないわけですね!

上湧別中学校の校庭の写真
天気もよく、小鳥のさえずりも聞こえるいい作業日和でした

 余談ですが、作業中に森の中から「アーオ、アーオ」と鳥の鳴き声が聞こえていました。これは「アオバト」の鳴き声ですね。緑色のきれいな色のハトですが、僕はまだ姿を見たことがありません。なんでもこの鳴き声が聞こえると雨が降るという言い伝え?のような話もあるそうです。上中のみなさんもぜひアオバトの鳴き声に耳を傾けてみてください。

6月15日 今年のホタテ

 先日、ホタテ漁に同行させていただいたのでリポートします。
 サロマ湖の氷がとけて、まずその年の稚貝を外海に移し替える稚貝放流が行われますが、それが終わるといよいよ今年の本格的なホタテ漁が始まります。外海で育ったホタテは一気にとりつくさぬよう、毎年決められた海域でのみ漁をします。いけすではないので養殖とは違うのですが、しっかり管理し海洋資源を大事にしながら漁をしていくところは非常に現代的だなぁと感じます。

自分はオホーツク海に出るのは初めてで、フェリーのような大きな船は何回か乗ったことがありますが漁船で外洋に出るのも初めてです。船酔いでご迷惑をかけないか心配でしたが… 当日の天候は曇りで北風が肌寒かったものの波は穏やかで何とか具合が悪くならず大丈夫でした!

船から見た航跡の写真
陸地がどんどん遠ざかっていきます

 ホタテ漁では「桁網」を海に投げ入れて海底に沈んでいる貝をとります。この桁網はホタテ漁では通称「八尺(はっしゃく)」と呼ばれます。一見ただの網に見えますが、金属のリングで編まれていて先端には熊手のようなカギがついており巨大な潮干狩りをしているかのように海底の砂の中から貝をすくっていきます。八尺は毎年、漁師さんの手編みで作成しているそうです。すごい!
 この八尺を操るクレーンさばき、海に投げ入れる連携アクションが本当に見事で、緊張感をもって作業されているのが印象的でした。

クレーンで釣り上げられた八尺の写真
全体像が入っていませんがクレーンでつるされた「八尺」 片付けもうまく折りたたんでいくのがテクニックだなーと驚きました
八尺のカギの写真
これが海底をさらうカギの部分。迫力のある大きさ!

 とれた貝は、売り物になるものとそうでないものを船の上で選別していきます。この選別の手さばきもプロの技で、貝が空中を飛びながら船は港へ全力で戻ります。船頭さんの話しでは、今年のホタテは甘みがあってアタリ年!とのことでした。
 ちなみに毎年恒例の湧別町名物ホタテの無料配布!ですが、今年も湧別漁業協同組合様からホタテを各世帯に25枚のご提供!そして今年はさらに湧別町農業協同組合様からバターを各世帯2個ずつ!ご提供となりました。ありがとうございます!
 これも本当にすごいことですね。移住してきた自分は初めて聞いた時にびっくりしました!みなさんもぜひ湧別産のホタテ&バターを楽しみにしてください!

ホタテ選別の様子
選別のスピード感がすごい。取れたてのホタテが宙を舞います。
湧別港に
湧別港に戻ってくると安心感があります。皆さんご協力ありがとうございました。
港に停泊する船の写真
偶然ですが今年から新造船に交代し引退する予定の船に今回は乗船させていただきました。平成6年から27年間がんばった船です。おつかれさま!

5月31日 雑草いろいろ

 まだまだ肌寒い日もありますが、ようやく野山が緑に覆われてきました。チューリップも本当に色とりどりさまざまな種類を見ることができ、初めて迎えた湧別での春に感激しています。
 そんな中、はたと道路から空き地を見てみるとなんだかやたら黄色い、ということに気づきました。どうも違和感がある。

密生するタンポポの写真
「タンポポ、多すぎません?」

 本州(関東)でももちろんタンポポは普通に見られるありふれた春の雑草ですが、こんなに群生というか密生してどこにでも生えてるというのはあまり見たことがありません。雑草といえども逆にすごいんじゃないか、と思ったりしましたが、湧別の人からすると当たり前の光景で雑草以上の何モノでもないという感覚のようです。というか全道的にそんな感じみたいですね。
 自分はタンポポでもこれぐらいまとまった数が咲けばきれいだなぁと感じますが、そうは言ってもあくまで雑草。しかもそのほとんどは外来種のセイヨウタンポポなのでせっせと抜いていく必要があります。

セイヨウタンポポの写真
花の裏側の緑の部分がめくれているのがセイヨウタンポポです

 我が家の庭もご多分にもれず、タンポポやらヨモギやらスギナがばっこしていますので、これらを駆逐していきます。大事なチューリップがあるのもそうですが、家庭菜園にも挑戦してみたいので除草剤は使いません。よって、すべて手作業で取っていきます。

雑草だらけの写真
タンポポ、ヨモギ、スギナだらけとなった敷地
黄色と赤のチューリップの写真
「雪の中がんばって植えたチューリップが咲きました」

 タンポポもそうですが本当に立派な根っこが地中に埋まっており、ちょっとした怪物のようでもあります。ですが、よく観察すると、根っこの周辺には必ずミミズやダンゴムシ、時々白い菌糸のようなものも見られたりします。植物の根っこの周辺だけで一つの生態系が形成されていることがよくわかります。彼らが土を耕し、有機物を分解して土が生まれ変わっていくのだなと思うとありがたい気持ちにもなります。といっても、土の養分もどんどん吸い取ってますが!

 休みの日や空き時間を使ってちょっとずつ雑草取りを進めています。スコップ一つで土を掘り返して、時々 遠くの五鹿山を眺め、黙々と作業しているとカワラヒワやアオジのさえずりが聞こえてくる…
 もしかしたら、かつてこの地に入植した屯田兵の皆さんもこんな気持ちで原野を開墾していたのかもしれないなと思いを馳せたりしました。

ヨモギの写真
ヨモギは薬草やお茶になったり活用できるそうです
家の前の風景
風景が雄大なのでただの雑草取りも開拓者気分にひたれます
アオジの写真
家の窓から撮影した「アオジ」

5月6日 木のサイコロ

 先日、課内で何年か前に使った木工キットがたまたま見つかったのでいただいて作ってみました。

工作キットの写真
左上から「イタヤカエデ」「ツタウルシ」「カツラ」「アオダモ」「ミズナラ」「ホオノキ」
はり合わせる色紙の写真
色紙も自分で貼り付けます

 このキットは6枚の木の板と色紙、鈴が入っていて組み立てると鈴がカラカラ鳴るサイコロが出来上がります。ボンドで簡単に組み立てられ、しかも木は一枚一枚が異なる樹種で、さらにその木の葉がくり抜きでデザインされています。木によって違う手触りも感じながら、実際の木の葉の特徴も覚えられ、ものづくりの面白さも体験できるという非常に考え抜かれた素晴らしいキットだなぁと思いました。
 説明書は字だけなので、樹種と貼り合わせる色紙を間違えないように慎重に組み立てます。写真で撮り忘れてしまいましたが、鈴はサイコロを組み上げる前に入れないとあとからではどうにもならないので要注意です。

 ズレができないように端をしっかり合わせて、ボンドが固着するのを待ちます。小学生くらいだとここが一番難しいかもしれません。最近のボンドは高性能なので2,30分待てばそこそこ固まりますが、念を押して一日待ちます。

サイコロ状に組み立てられた写真
すき間を木工パテで埋めます

 翌日、しっかり固まったサイコロを見ると年月が経過しているせいか木の歪みがありところどころ隙間が生じていました。ここは説明書には記載はないですが独自の工夫として木工パテで隙間を徹底的に埋めます。ヘラできれいに埋めていき、これも完全に乾かす必要があるので一日待ちます…

やすりがけしたサイコロの画像
表面をやすりがけしてなめらかに

 隙間がしっかり埋まったので余分なパテをサンドペーパーで削りつつ、本来の木の表面も一緒に磨いていきます。特にサイコロとして機能させるためには真四角では転がりませんから、角も少し丸みをもたせながら削ります。
 粗削り用の60番のペーパーから始めて番手を落としていきながら徐々になめらかにしていきます。通常の木工であれば400番くらいまでで十分表面はなめらかになりますが、完全な趣味で3000番台まで段階的に磨いていきます。ここまでやると、木の地肌なのに全く抵抗を感じないくらいすべすべになります。この磨き作業だけで2時間使ってしまいました。明らかにやりすぎですが、磨きというのはなんとも楽しいものですね。

完成した木のサイコロの写真
つやつやのいい感じになりました

 すべすべつるつるになったサイコロに最後の仕上げ。アマニ油でコーティングします。いわゆる化学系のニスやワックスではないので保護力は弱いですが、自然なツヤ感が出るためよく使われるようですね。こちらも経年劣化してないか気になりましたが、アマニ油は防腐効果も高いそうで問題はありませんでした。香りもいいし個人的にも持っておきたいアイテムですね。
 こういった処理は薄く塗布して乾いてから重ねぬりで厚みを出すといい感じになるので、塗布、拭き取り、乾燥(一日)を三回繰り返してようやく完成!
 少々手間ひまをかけすぎましたが、なかなかいい作品が出来上がりました。パテのはみ出しが削りきれてないですが、このへんは味わいということでご勘弁ください。こういった木工の面白さもいろんな方にお伝えしていければなぁと思っています。

お問い合わせ先

企画財政課未来づくりグループ(上湧別庁舎)電話01586-2-5862