“心のケアの基本は慈しみの心”チューリップ生きがい大学で講演会

講演会の様子

 1月19日(木曜日)に、チューリップ生きがい大学が文化センターさざ波で開かれました。
 令和5年初めての活動となるこの日は、臨床宗教師で宝珠寺(北兵村三区)副住職の米本智泉さんを講師に招き、「臨床宗教師の現場から」と題した講演会が行われました。
 臨床宗教師とは、終末期にある患者や遺族に対して、宗教や宗派にかかわらず、また布教伝道をすることもなく、公共性のある立場から専門的な心のケアを行う宗教者のことで、2011年の東日本大震災を機に養成が始まりました。
 米本さんは、東日本大震災の時には宮城県の仮設住宅に避難されている方の心のケアにあたり、また北海道がブラックアウトに見舞われた2018年には、厚真町でボランティアを行ってきた経験をもとに講演。「すべての苦しみをゼロにすることはできないが、それでも寄り添う勇気をもって、あるがままの多様性を受け入れる気持ちが大切です。まずは、身近な人の話を聴いてみましょう。」などを話し、出席した40人近い学生たちは真剣な表情で聞いていました。