“擦文文化?それともオホーツク文化?”遺跡調査報告会が行われました

報告会の様子1
報告会の様子2

 今年の夏に調査が行われたシブノツナイ竪穴住居群(川西)の調査報告会が11月20日(土曜日)に文化センターさざ波で開催され、約30人が参加しました。
 シブノツナイ竪穴住居群には530カ所もの竪穴住居跡が確認されていますが、縄文・続縄文文化からオホーツク文化、擦文(さつもん)文化までの竪穴住居跡が混在していることから、作られた年代と、どの竪穴も住居であるかを確認するため、発掘調査が行われました。
 報告会では、町学芸員の林勇介さんより、出土した土器やカマドが確認されたことから「竪穴群の大半は擦文文化のもので、大型の竪穴は住居跡である可能性が高い」ということが説明されました。
 また、北海道立北方民族博物館の学芸員の種石悠さんより、川西オホーツク遺跡から出土した土器や大陸から伝わった金属器などのこれまで未公開だった遺物が紹介されました。これらの資料から、川西オホーツク遺跡は複数の時代にまたがる遺跡であることや、交易が行われていたことが判明し、この遺跡を詳しく再調査する必要があると話していました。
 参加者は報告に耳を傾け、身近にあるこれらの遺跡について知識を深めることができたようでした。