“幻の湧別運河” 湧別図書館で特別展

展示の様子
当時の資料

 明治から大正にかけて構想が立てられた幻の「湧別運河」の特別展が11月14日(日曜日)まで開かれています。
 これは、明治44年に当時の下湧別村の村長に就任した宮崎簡亮が物流の柱として計画し村営事業として村議会の議決を取り付けたものの、当時の網走支庁に議決取り消しを求められ自治権の関係で実現せず、息子の宮崎正一がその計画を引き継ぎ、道庁の許可を得て私財を投じて大正10年ごろに開削工事に着手したものの、4キロメートルほど掘り進めた時点で中断された幻の運河です。
 ガラスケースには当時の文書や橋の断面図などが展示されており、当時の貴重な資料を見ることができるほか、コピーしたものを横に置いてあるので手に取ってじっくり見ることができます。貴重な資料を眺めながら「もし運河ができていたら今のサロマ湖、湧別の街並みは…」など、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。